Toaxibles INTERVIEW.01廃棄物は
可能性を秘めている。

Takuya Nakajo

分析・開発 係長 中条 拓也

Profile

大学(理工学部)を卒業後、新卒入社。就職活動時は、環境に関わる仕事に就きたいと考えていた。廃棄物からリサイクル燃料を生み出すTOAシブルのビジネスを詳しく知り、地球を守る社会的意義の高い仕事のイメージを持てたのが入社の決め手となった。

Q.中条さん(分析・開発)の
仕事について教えてください

分析と開発、
裁量をもって働く。

分析・開発の仕事は、おおきく分析と開発に分かれます。分析業務は、企業から回収した廃棄物や、リサイクルを経て生まれる再資源燃料などを検査・評価する仕事です。一方、開発業務は、工場内での廃棄物の適性処理を促し、「再生重油」「再生固形燃料」「再生混合燃料」をより効率的に製造するための工程管理や改善に関わる仕事です(※1)。入社から異動もなく15年ほど同じ部署で働いています。若手のころは分析もしくは開発のどちらか一方の業務を担当する機会が多かったのですが、キャリアを重ねるうちにどちらの業務にも携わるようになり、現在は両業務に関わりつつ、係長として2名のメンバーのマネジメントも任されています。また、大学や他企業との共同研究にも携わる機会もあり、日常的な業務と並行して、未来を見据えた技術開発にも力を注いでいます(※2)。

※1.業務については「事業と仕事」もご覧ください。
※2.中条が関わった研究例はインタビュー下部に記載。

Q.分析・開発職の面白さは
どんなところでしょう

廃棄物は資源。
原石を宝石に変える。

企業にとって不要なゴミである廃棄物も、当社にとってはリサイクル燃料の素になる大切な資源です。しかし、廃棄物には油や泥などさまざまな物質が混在しているため、資源といってもその状態や成分は多種多様な状態。分析・開発職の面白さは、そうした雑多な状態の廃棄物を分析・評価し、どんな内容物で構成されているかを見極め、適正かつ効率的な処理につなげるところにあります。私は当社の仕事を「原石を宝石に変える仕事」とよく表現するのですが、よりよい宝石を創り出そうと日々奮闘できるところに、大きなやりがいを感じます。また、当社の再⽣化・再資源化の割合は99.79%と非常に高く、業務を通じて地球環境に貢献している実感を持てるのが嬉しいです。

Q.記憶に残るエピソードはありますか

現場では臨機応変に。
しかし、環境負荷を
第一に。

廃棄物処理のご依頼をいただく際は、事前に内容物の調査をしたうえで受け入れ体制を整えます。しかし時折、想定とは異なる状態のものが届く場合も。ある時は、液状だと想定していた廃棄物が固形の状態で届いたことがありました。受け入れた物量が大きい案件だったのと簡単には返品できない都合もあったので、工場の担当者と相談して固形の物質を粉砕しながら処理したことが記憶に残っています。臨機応変にどう処理するかを考えるのは私たちの腕の見せ所ではありますが、一方で当社の設備では絶対に処理できないものがあった際には、きちんと理由を説明して別の方法をご案内することも多くあります。なぜなら、無理な処理を行うことで環境に負荷をかける可能性があり得るから。TOAシブルは国の優良認定を受けた事業社であることから、地球環境を常に配慮し、事業を運営することを大切にしています。

Q.今後の目標を教えてください

未来を拡げるのが、
分析・開発の役割。

現状、当社内で処理できない廃棄物というのはまだまだ存在します。お客様からのご依頼をお断りせざるを得ない場面にも出くわすので、今後は受け入れ困難としている物質も処理できる体制を整えていくのが、私の目標です。そのためにも、入社以来さまざまな技術開発にも関わってきた(※2)ので、今後も研究活動は続けつつ、蓄積してきた知見を活かせたらと考えています。また、リサイクルした先に生まれる製品についても追求していきたいと思っています。現在は再生燃料が当社の主軸になりますが、例えば、燃料以外の製品を創り出せると面白いですよね。当社が掲げる循環ビジネスの根底にあるのは、モノづくりの姿勢です。原石を宝石に生まれ変わらせる。この仕事はたくさんの可能性を秘めています。

※2 〈中条が関わった研究例〉

2010〜2011年 東京工業大学との
超臨界CO2脱塩装置の実験
2012年 日本テクノ社との高周波超振動装置による
再生重油(ROF)のエマルジョン試験
2013年 廃水蒸留試験、BDF・廃プラ油化試験
2014~2017年 BWF固形化試験、および試験販売
2017~2019年 JFEテクノリサーチ社との中国瀋陽市、
および周辺における油性廃棄物の
固形燃料化事業調査、ROFの低灰分化試験
2020~2022年 エマルジョン(MOF)に
事業立上げに係る混合試験
2023年~ BWF増産に向けた品質改良試験

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