Top Message
トップメッセージ
革新と挑戦、未来を共に
日頃より当社の事業に多大なるご理解とご協力を賜り、誠にありがとうございます。当社は、2025年3月で創業75周年を迎えることができました。75周年という長きに渡り事業を継続することができているのも、今まで当社の成長を支えていただいたお客様、社員、協力会社、株主、地域の方々、関係者など、すべての皆様のご協力の賜物と、心より感謝申し上げます。
創業から75年の歩みを経て、今、新たな挑戦のフェーズへと進もうとしています。
私たち廃棄物処理業者に求められているのは、単なる適正処理にとどまらず、カーボンニュートラルの実現を見据えた資源循環の担い手としての進化であると考えます。当社は廃棄物を「処分するもの」ではなく、「新たな価値を生む資源」と捉え、これまで循環型社会の構築に取り組んでまいりました。とりわけ地球規模での環境課題が深刻化する中、カーボンニュートラルの実現は、業界の枠を超えた共通の使命であると考えています。
今期においては、一般貨物運送業を営む「株式会社エナジートランスポーター」の全株式を取得いたしました。この連携により、効率的かつ環境負荷の少ない運搬体制の構築を目指します。従来は別々に行われていた運搬業務を統合し、ルートの最適化や車両の稼働効率の向上を実現。これにより、CO₂排出量の削減と運送コストの抑制という双方のメリットを生み出していきます。このような、地域企業同士の連携こそが、地方発のサステナブルなモデルとなりうると私たちは信じています。
財務インパクトの成果と今後の経営戦略
2024年度、TOAグループの連結売上高は43億円となり、グループとしての拡大とシナジー創出の成果を示す結果となりました。既存事業の見直しに加え、新たな挑戦として事業開発室を設置し、再生燃料の販路拡大や商品開発を加速させています。ラボの拡充と人員の配置強化により、さらなる技術革新と新規ビジネスの創出を推進します。来期は、廃棄物の受け入れ量を大幅に増加させる計画です。そのために、全社的に業務プロセスを見直し、現場で発生するムリ・ムダ・ムラを徹底的に排除。DX化の促進や、「利益の質」を重視した営業戦略の見直しにより、効率的かつ高付加価値な企業体質への転換を図ります。さらに、今期に設置した経営企画室を中心に、積極的なM&Aを展開。既存市場でのシェア拡大に加え、当社に不足していた技術・ノウハウ・人材を獲得し、持続可能な成長と競争優位性を強化していきます。
社会情勢が日々変化する中で、TOAグループは「スピード&チャレンジ」の精神を胸に、進化を続けます。私たちは目先の利益だけにとらわれず、未来世代のために、誰ひとり取り残さない社会の実現を目指し、諦めない心で挑戦を続けてまいります。
ESG経営の継続的な推進
ESG経営は、短期的な利益だけでなく、長期的な持続可能性と企業価値の向上を目指す重要な経営戦略と捉えております。そこで2025年度は、経営層自らが先頭に立ち、ESG経営の施策と、社員への教育・行動を促すために、人事の調整を図ります。当社では環境、安全、CSR推進という3つの委員会活動を軸に、2030年のGoalにむけて、全グループ社員がSDGsの実装を継続してまいります。そして、SNSなどを活用した広報戦略の推進を通して活動を外部に発信し、“人材と情報の循環”を強化することで、持続可能な成長のためのエンジンとします。SDGsゴール達成に向けた企業責任を果たしながら、経済的・社会的・環境的価値の好循環を創出してまいります。
人財の育成と組織力強化
企業活動全ての根幹にあるのが、「人」の力です。私たちの事業は、現場で働く一人ひとりの判断、技術、責任感によって支えられています。資源の選別、運搬、処理、地域との対話。そのすべてに人の知恵と情熱が欠かせません。だからこそ当社は、人的資本への投資を最も重要な経営課題の一つと位置づけています。社員一人ひとりが安全で誇りをもって働ける環境づくり。多様な人材が活躍し、学び、成長できる機会の提供。そして、現場から経営までが同じビジョンを共有できる風土の醸成。これらはすべて、持続可能な企業であるために欠かせない「未来への土台」です。当社は、定期新卒採用の継続・リファラル採用制度の活用により、多様な人材の採用をさらに推進させてまいります。また、今期より行ってきた評価制度の見直しにより、これまで以上に働きがいと働きやすさを両立させていきます。さらに積極的な部署間異動の実施や資格取得支援の強化教育プログラムの再構築により、未来の人材の育成を図ります。
重要課題
2024年度(第51期)では、TOAグループが掲げる重点テーマ「限りある資源を大切に」「地球環境をクリーンに」「地域社会との共存共栄」「豊かな未来を創る組織の実現」「揺るがない経営基盤の確立」に基づき、以下の重点的な取り組みを推進しています。
限りある資源を大切に
廃棄物の適正処理体制を整備するとともに、設備改善や業務プロセスの見直しを進め、受け入れ処理数量の拡大に取り組んできました。今後は、大学や他団体との連携をさらに深め、再生燃料の新たな価値を見出す研究や商品開発を推進し、他社製品との差別化を図ります。これらの取組みにより、再生燃料の取扱数量を拡大し、資源循環を加速させるとともに、温室効果ガス(GHG)の削減に貢献し、持続可能な社会の実現に寄与してまいります。
地球環境をクリーンに
CO₂削減対策や再生可能エネルギー利用率の向上を継続的に推進しています。来期はスコープ3の算出を実現し、温室効果ガス排出量の見える化を進めます。今期には自然資源保全の取組みを強化し、ネイチャーポジティブ宣言を表明しました。自然環境の保全は、すべての経済・社会活動の基盤であり、将来世代への責任でもあります。来期はその観点をさらに広げ、絶滅危惧種の保全活動を新たに開始し、多様な環境課題への対応を加速させ、持続可能で豊かな地球環境の実現を目指してまいります。
地域社会との共存共栄
子どもたちへの環境教育や、地域団体・行政との協働による環境保全活動を積極的に展開しています。社有地の緑化活動、地元学校との連携授業、近隣企業と連携した献血活動や清掃活動など、地域に根ざした活動を実施してまいりました。来期はさらに取組みを加速させ、活動の範囲や内容を広げるとともに、多様な世代や立場の方々が参加できる仕組みづくりを進めてまいります。
豊かな未来を創る組織の実現
多様な人材が力を発揮できる環境づくりを進めています。職種や役割の制限を取り払い、女性が安心してキャリアを築ける制度整備を推進。現場・管理職の両面で女性の活躍が広がっています。さらに、柔軟な働き方の導入や育児支援、メンター制度の活用など、一人ひとりのライフステージに寄り添う仕組みを拡充。多様性を尊重し、互いの強みを活かし合うことで、社員が誇りとやりがいを持って働ける組織の実現を目指します。
揺るがない経営基盤の確立
内部統制の充実とコンプライアンス体制の強化に取り組んでいます。法令遵守はもちろん、企業活動に伴うリスクを適切に把握・管理するため、リスク管理の徹底を図っています。今後はコンプライアンス委員会やリスク委員会を中心に、各部門が連携しながら社内体制を整備してまいります。全役職員が一体となって行動規範を遵守し、社会からの信頼を揺るぎないものとするとともに、持続的な成長を支える経営基盤の強化に努めてまいります。